【総務担当者向け】産業廃棄物を捨てる時のポイント
まずは産業廃棄物ってどんなものなのか理解しよう
上司からこれ捨てといてと言われた時、あなたはどうやって捨てれば良いのか迷ったことはありませんか?
事務所や工場で排出するゴミは、家庭ゴミとは異なります。
きちんとルールを理解して適正に処理することを心がけましょう。
1.基本的な廃棄物の考え方
「廃棄物」の定義では、重要な考え方があります。
廃棄物=不要物(要らない物)ということです。
所有者が自分で利用したり、他人に有償で売却できないため不要となったもののことです。
つまり自分で使うこともできないし、他人にとっても価値がないので、売ってしまうこともできないということになります。
廃棄物の対義語として「有価物」という言葉があります。
これは自分にとって有用か、または他人にとっても有用なため売買の対象となるものです。
2.廃棄物の区分
廃棄物は、一般廃棄物と産業廃棄物に分類することができます。
法的には事業活動によって生じた20種類の廃棄物(金属くずや廃プラスチック等)を産業廃棄物として、
それに該当しない(産業廃棄物でない)ものが一般廃棄物となります。
一般的には、オフィスや店舗から発生する産業廃棄物は金属くず、プラスチック類、ガラスくずがほとんどを占めます。
金属くず ・・・ オフィスデスク、チェア、ロッカー、パーテーション、金庫等
プラスチック類 ・・・ 応接ソファ、文房具類、タイルカーペット、クリアファイル等
ガラスくず ・・・ 食器や茶わん、鏡、窓ガラス等
これって産業廃棄物?
では、実際に担当者が廃棄する際に間違いがちなものを見ていきましょう。
1.テレビ
実はエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機は、事業所で使用していたものだとしても産業廃棄物にはなりません。
これらは家電リサイクル法に基づいた処理を行う必要があります。
ただし業務用の冷蔵庫などは家電リサイクル法の対象とはならないため(家電には該当しないため)、産業廃棄物となります。
2.木製品
木材から作られた製品(椅子や机など)や木材の切れ端などは産業廃棄物ではなく、一般廃棄物となります。
3.空缶
スチールやアルミ缶は専ら物と呼ばれます。
専ら物とは、もっぱら再生利用の目的となる一般廃棄物、産業廃棄物のことで厳密には産業廃棄物とは異なります。